利休百首

【利休百首】その道に入らんと思う心こそ 我が身ながらの師匠なりけれ

「その道に入らんと思う心こそ 我が身ながらの師匠なりけれ」

利休百首で最初に学ぶ教えのひとつ。

茶道であれ他のお稽古ごとであれ、何であれ、「学びたい!」と思うその心こそが、自分を向上させてくれる師匠のような存在であるということ。

たしかに、どれだけ他人から「これをやりなさい」と勧められようと、自ら興味をもって内発的に突き動かされる学習意欲に勝るものはありません。

その後の学習スピードが段違いに異なってくるでしょう。

また、自分自身の学習意欲と合わせて、師匠や先生の存在というものも非常に大きい。

教えることに熱心な素晴らしい先生についてこそ、日々の学びが身についていくもの。

「啐啄同時」という言葉もありますが、卵からかえろうとしている雛鳥が内側から卵の殻をつつくと同時に、親鳥が外側から卵の殻をつつくことで、ようやく殻が割れて雛鳥が外側に出てくることができます。

お茶を学ぶにも、生徒が先生を敬い、そして先生がまた生徒にていねいに指導をすることで、ようやく学習が実を結び成長につながっていくのでしょう。

ぼく自身、先生からの教えを精いっぱいに学ばせていただいています。